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アジアに伝える日本の伝統農法〜女子高生の環境への願い

 

世界には、年は同じくらいなのに、自分たちとはまったく違う暮らしをしている子どもたちがいる。

 

途上国のひとも、先進国に暮らす自分たちも、ともに発展しながら「豊かな環境」と「豊かな暮らし」を両立させていくには、どうすればいいのだろう……。

 

これは、文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)に選ばれた、和歌山市立信愛中学校の生徒たちが考えた映像です。

 

生徒たちが注目したのは、紀南地区にある「田辺・みなべの梅システム」。

 

この地域では、400年以上も前から梅の生産がとても盛んで、現在も日本一の生産量を誇っています。しかし、戦後の食文化の変化とともに、梅の市場は縮小。後継者不足の問題もあり、この梅システムを未来に継承することが難しくなっているのです。

 

里山の傾斜を利用し、その周辺に薪炭林をつくって、雨水をよく吸収し、災害に強い土壌をつくる。そして、薪炭林にすむニホンミツバチの力を借りて、受粉し、高品質な梅をつくる。そしてそれを、地域の人たちが加工品にして販売する。

 

自然をうまくいかし、地域に雇用をつくる循環型の梅システムは、「持続可能なシステム」として、国連食糧農業機関(FAO)の認定する世界農業遺産(GIAHS)にも登録されました。

 

このような持続可能な素晴らしいシステムが、自分たちの暮らす地域にあるということ。そして、このシステムが、環境と開発のバランスのとれた社会をつくる上で参考になるということを世界のひとたちに伝えるために、生徒たちは、自ら英語でナレーションを入れました。

 

● この「梅システム」のような持続可能で循環型のシステムをつくるためには、どのような人たちとつながることが必要でしょう?

 

● 地域の自然をいかした持続可能な産業を将来に継承するためには、何が必要でしょうか?

 

● あなたにとって「環境」と「暮らし」それぞれの豊かさが両立した社会とは、どのような場所でしょう?この両立を実現させるために、どんなことができるでしょうか。

(今井麻希子)

 

<関連目標>
目標2 、目標4、目標8、目標15

<関連サイト>
みなべ・田辺の梅システム