不平等の是正

人や国の不平等をなくそう

国内の、そして国の間の不平等を是正します。

 

「誰ひとり、置き去りにしない」。SDGsの基本概念であるこの思想は、言い換えれば格差の固定化に伴う不平等の是正が必要だということです。

 

グローバル経済は、資本の自由な移動を可能にしたことで、「持つもの」と「持たざるもの」との間に、大きな格差をもたらしつつあります。国際NGOオックスファムは、世界でもっとも裕福な62人が保有する資産が、世界の貧困層の半分(36億人)が持つ総資産に匹敵するとの報告を発表しています。「持つもの」に有利に働くグローバル経済や金融システムのあり方は、国家間で、さらには国内の階層や個人間に不平等をもたらしているのです。

 

さらに、不平等が生まれる背景にある、グローバルな社会経済システムへの参画機会が、すべての人に平等に与えられていないという点にも留意しなければなりません。

 

本目標では、不平等に伴う格差が固定化されることを防ぐために、差別的な法制度や慣行の撤廃だけでなく、▼ODAや海外直接投資などを通じて、開発途上国への資金流入を促す▼計画に基づきよく管理された移民政策を通じて、秩序のとれた移住や流動性を確保する――といった具体的な方針も明記されています。移住労働者による母国への送金コストの引き下げなど、民間によるイノベーションが重要なカギとなる具体策も盛り込まれています。

 

その政策、そのプロジェクトに、誰もが、年齢や性別、障害の有無や人種や宗教といった属性に左右されることなく能力を活かせるような「包摂性」は反映されているか――。今、あらゆる政策領域、産業分野で不平等の是正につながる視点やイノベーションが求められているのです。