熱帯雨林の破壊から守るパーム油の国際認証ラベルとは?

CONTENTS No : 12_010366

TIME : 06:30

AUTHOR : © WWF International

つくる責任 つかう責任

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英語タイトル:How can palm oil be more sustainable? The Roundtable on Sustainable Palm Oil and WWF’s role in it

RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)について、設立の経緯、役割、今後を伝える6分程度の動画です。RSPO認証の設立前から議論に関わってきた、世界最大規模の自然環境保護団体である国際NGOのWWF(世界自然保護基金)が制作しました。

RSPOの取り組み対象であるアブラヤシからとれるパーム油は、実は私たちの日常にとても身近な油です。動画の最初でも紹介されていますが、カップ麺、お菓子、パンなどの加工食品や、化粧品・パーソナルケア用品、洗剤、医薬品などの消費生活用製品からバイオ燃料に至るまで幅広く使われています。背景には、アブラヤシの収量の高さ、用途の幅広さ、健康への害の低さなどのメリットがあります。

その一方で、アブラヤシ農園の開発による熱帯雨林破壊の問題は深刻化しており、近年では生産国での人権労働問題も指摘されています。泥炭地の開墾(大気中へのCO2放出)、泥炭・森林の火災
野生動物への影響などの問題も発生しています。

では、問題を解決するにはどうすればよいのでしょうか? 関係者が議論を重ね、答えとして2002年に設立したのが、持続可能なパーム油を認証しているRSPOです。持続可能なパーム油が標準となるよう市場を変革する、というビジョンのもと活動を進めています。

動画の前半では、パーム油をめぐる問題の背景とRSPOが設立されるまでの経緯が紹介されています。後半では、RSPOの組織としてのあり方、役割が伝えられています。また、これまでの活動の成果として、多くの企業がRSPOの認証を取得していること、その結果、世界中のパーム油生産の20%以上がRSPOの基準に適合していることが伝えられています。

この動画とリサーチを通してRSPO認証への理解を深め、消費者、事業者としてできることを考えてみましょう。

▶︎パーム油に関する問題を解決するために、消費者、事業者としてできることは?
▶︎パーム油への需要が高い中、日本の企業は何をすべきでしょうか?
▶︎TNFDは現在、草案を作っている段階です。最新の状況を調べてみましょう。

参照:
RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)認証について(WWFジャパン)
RSPO認証とは(IDEAS FOR GOOD)
RSPO(英語)

曽我美穂

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    TARGET 16-6