廃棄食材で大人気のレストラン ~INSTOCK

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TIME : 04:32

AUTHOR : © AKIHIRO YASUI

つくる責任 つかう責任

Q. 廃棄される食料を使ってどんなビジネスができますか?

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オランダにあるレストランINSTOCK(インストック)は、材料の調達方法が、他のレストランと大きく異なります。このレストランの材料は、スーパーやベーカリーで廃棄されるはずだった食材。それを一流シェフが引き取り、調理、提供しているのです。

2018年までにINSTOCKが救出した食材の量は、350,000キロ以上。この取り組みを始めた理由は、世界の食材の約3分の1が、まだ食べられるにも関わらず捨てられているから。共同設立者たちは、スーパーの従業員をしていた頃、食材が廃棄される現状を目の当たりにし問題意識を持つように。そこで、ビジネスコンテストに応募しアイデアが採用され、2014年にアムステルダムに最初のレストランをオープン。ほんの数年のうちにハーグとユトレヒトに進出するまでに人気を集めています。

シェフにとっても、この業態には他にはない魅力があると言います。通常のレストランでは材料を選んでから調理しますが、ここでは毎日、どんな食材が来るのか分からない。そのため、食材が来た時点でシェフで話し合い、メニューを決めているそうです。ちょっと大変そうですが「工夫を凝らして創造的に調理をし、お客様に驚きを与えられる」とシェフは語ります。
動画で流れるレストランの様子からは、あたたかく、楽しい雰囲気が伝わってきます。社会問題の楽しく、明るい解決策とは? そのヒントがこの取り組みの中にありそうです。

▶︎今、世界、日本にはどんな廃棄食材の問題があるのでしょうか?
▶︎学校や家庭、身近なスーパーで、まだ食べられる食材を捨ててしまうことはあるのでしょうか?
▶︎廃棄食材の問題の解決策として、他にはどんなことができるでしょうか?事例を調べたり、アイデアをシェアし合ったりしてみましょう。

参照:
食品ロスって何?(消費者庁)
セカンドハーベスト・ジャパン
廃棄食材に関する記事一覧(TABI LABO)
INSTOCK

(曽我美穂)

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