サーキュラー エコノミー ~循環する経済活動
CONTENTS No : 12_009181
TIME : 02:04
AUTHOR : © European Environment Agency
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サーキュラーとは日本語で「循環する」という意味。つまりサーキュラーエコノミー(Circular Economy/循環型経済)とは循環する経済のこと。限りある地球の資源を使い続け、消費し廃棄するのではなく、すでにある資源をリサイクルやリユースをして円を描くように巡らせていくことです。動画では、その例として、シェアカー、3R、クリーンエネルギーの利用等があがっています。
ゴミを例にサーキュラーエコノミーについて考えてみましょう。
残念ながら、2019年のデータにおいて日本は、世界の都市廃棄物(プラスチック)排出量国別ランキングで4番目に排出量が多い国です。1位は中国(2.536トン)、そしてアメリカ(1.719トン)、インド(558トン)、日本(471トン)と続きます。
一方で、この動画を制作したEuropean Environment Agency (欧州環境庁)のあるヨーロッパの国スウェーデンではゴミを細かく分別し、食品廃棄物はバイオガス燃料に、新聞や紙は再生紙に、ペットボトルやガラスも再生し、なんと家庭ごみの99%をリサイクルしています。
スウェーデンではゴミは捨てしまう不要なものではなく、巡らして使いつづける「大切な資源」なのです。
日本には、古くからモノを大切にする思いを表す「もったいない」という言葉があります。成長して大人になっても着られるように着物の袖丈を長くする裄出しや、大好きなお茶碗が割れても直して使う金継ぎなど、ベースにある考えは資源を大切に思う「もったいない」とう心。サーキュラーエコノミーとは、本来、日本人の生活に根付いていた本質的な暮らし方なのかもしれません。
▶︎ゴミを資源に変える取り組みを調べてみましょう。
▶︎循環型経済を進める上であなたが大切にする行動は何ですか。
▶︎自分の持っているもので繰り返し使えるもの・使えないものはありますか。それらの違いはどのようなものがありますか。
▶︎カーシェアリングやルームシェアなど共有することが増えるとどんなことが起こるか想像してみましょう。
参照:「使い捨てプラスチック」の世界ランキング公表(一般社団法人日本エシカル推進協議会)
(西野祐子)
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TARGET 8-4
TARGET 8-4IMPROVE RESOURCE EFFICIENCY IN CONSUMPTION AND PRODUCTION
2030年までに、消費と生産における世界の資源効率を着実に改善し、先進国主導のもと、「持続可能な消費と生産に関する10カ年計画枠組み」に従って、経済成長が環境悪化につながらないようにする。
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TARGET 12-2
TARGET 12-2SUSTAINABLE MANAGEMENT AND USE OF NATURAL RESOURCES
2030年までに、天然資源の持続可能な管理と効率的な利用を実現する。
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TARGET 12-3
TARGET 12-3HALVE GLOBAL PER CAPITA FOOD WASTE
2030年までに、小売・消費者レベルにおける世界全体の一人あたり食品廃棄を半分にし、収穫後の損失を含めて生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減らす。
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TARGET 12-4
TARGET 12-4RESPONSIBLE MANAGEMENT OF CHEMICALS AND WASTE
2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクル全体を通して化学物質や廃棄物の環境に配慮した管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小限に抑えるため、大気、水、土壌への化学物質や廃棄物の放出を大幅に減らす。
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TARGET 12-5
TARGET 12-5SUBSTANTIALLY REDUCE WASTE GENERATION
2030年までに、廃棄物の発生を、予防、削減(リデュース)、再生利用(リサイクル)や再利用(リユース)により大幅に減らす。