つくる責任 つかう責任 ~SDGs目標12解説動画(末吉里花 氏)

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つくる責任 つかう責任

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末吉 里花 氏
一般社団法人エシカル協会代表理事、消費者庁「倫理的消費」調査研究会委員、NPO法人FTSN(Fair Trade Students Network)関東顧問。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、TBS系『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターほか、司会や、レポーター、モデレーターもこなす。フェアトレードを中心に活動を展開し、日本全国の企業や高校、大学などで講演、各地のイベントでトークショーを行う。2010年よりフェアトレードコンシェルジュ講座を主宰。2012年より1% for the Planetアンバサダーに就任。2014年よりPeople Treeアンバサダーに就任。著者に『祈る子どもたち』(太田出版)。


現在、世界には70億人を超える人たちが暮らしており、2030年までにその数は84億人に、2050年には96億人に達すると予測されています。

この、かつてないほどの人口爆発を支えるだけの十分な資源が、地球にはあるのでしょうか。残念ながら、現実は非常に厳しい状況にあります。

世界では栄養不足や飢餓に苦しむ人たちが8億人近くいる一方で、毎年13億トンもの食料が無駄になっています。途上国では食料の保存や輸送を行うための設備が十分に整っておらず、先進国では見た目の悪さから商品価値が認められないといった理由で、食料を大量生産しながら大量に廃棄しているのです。

人間が生活する上で自然環境に及ぼす負荷を表す「エコロジカル・フットプリント」。人々が便利で豊かな暮らしを求める一方で、このエコロジカル・フットプリントは増加し、現時点で既にその負荷は地球1.5個分にも及ぶと言われています。

さらに、生産や消費の過程で生まれる化学物質や廃棄物は、地球を汚染するばかりでなく、人間の健康にも大きな影響を及ぼしています。

自然資源を維持し続けながら、世界の人たちの生活ニーズに応えていくために、どのような生産や消費のあり方を考えてゆけばよいでしょうか。

自然環境や社会に配慮してつくられた製品・サービスに認証を与え、持続可能な経済の循環をつくろうという動きが、世界で広がっています。消費者として、持続可能な方法でつくられた製品・サービスを選んでいくことは、企業へのメッセージになります。

日々の生産・消費活動が自然環境や人々の健康を害さない快適なものにしていくために、企業と生活者がともに知恵を出し合い、新しい価値を創造すべき時が来ているのです。

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