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英語タイトル:Climate Change 2022: Mitigation of Climate Change
気候変動対策は、その原因となる温室効果ガスを減らす「緩和策」と環境の変化に適応する方法を考え、実行していく「適応策」の両方をおこなっていくことが大切です。今回の動画はこれら2つのうち「緩和策」について、現状を学び、今後について考えられる内容となっています。
この13分ほどの動画を作成したのは、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)です。IPCCは、気候変動に関する最新の科学的知見について評価を行い、定期的に報告書を作成しています。報告書は、国際交渉や国内政策のための基礎情報として、世界中の政策決定者に引用されており、影響力がとても大きいです。
今回の動画は、IPCCが2022年4月に公表した、気候変動の「緩和」を評価対象としている『第Ⅲ作業部会(WG3)報告書』についての説明となっており、執筆・制作に携わった関係者のコメントを集めています。動画では「エネルギー」「農業」「需要 サービス 社会的側面」「都市と建物」「輸送」「産業」「投資」の7つのテーマ別に、現状の説明、関係者のコメントが紹介されています。実際に執筆を担当した研究者の声が集められているので説得力があります。
7つのテーマ別の説明の後には、IPCC事務局長アブダラ・モクシ氏からのコメントが続くのですが、その中で、コロナ禍特有の「実際に集まれない」ということによって生じた難しさ、それを乗り越えて作られたことの意義が語られています。65か国の278 人の著者が作成に携わっている報告書は「気候科学の黄金律」という言葉が印象的です。
この動画を通じて気候変動の最新の知見を学び、今後すべきアクションを考えてみましょう。
▶︎本動画を見て、最も興味を持ったテーマは7つの中でどれでしたか?その理由も含めて教えてください。
▶︎興味を持った分野では、今後どんな緩和策が必要でしょうか?
▶︎興味を持った分野で生活者、市民、事業者としてできることは?
参照:
IPCCについて(METI/経済産業省)
気候緩和とは(IDEAS FOR GOOD)
Climate Change 2022: Mitigation of Climate Change(IPCC)
曽我美穂