なぜ今ブルーエコノミーなのか
CONTENTS No : 14_009519
TIME : 02:12
AUTHOR : © UN Environment Programme
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英語タイトル:Changing Tides – A Sustainable Blue Economy
ブルーエコノミーに似た言葉「グリーンエコノミー」がありますが、これは貧困削減に重点を置き、健全な生態系と環境を次世代に継承する持続可能な発展を達成するための経済と言われています。ブルーエコノミーは、グリーンエコノミーの中でも水域に焦点を当てた内容です。
地球上の陸と海の割合はほぼ3対7と言われています。水資源は、私たちの暮らしだけではなく、漁業や観光等の経済活動において重要な役割を得ています。しかし、私たちに様々な恵みをもたらしてくれる水域にも危機が迫っていることを、この動画が警告しています。海水温の上昇、プラスチック汚染、海面上昇等。これらによる生態系の破壊は、後々私たちの暮らしにも甚大な被害を及ぼすことになっています。
なお、日本の海面水位に関して1980年代以降は上昇傾向がみられるが、1906~2021年の期間では上昇傾向はみられないと気象庁が報告しています。2021年は統計開始から一番高い数値を記録したとのことですが、海面水位は様々な要因により変化していることから、一概に地球温暖化が原因とは言えないようです。ただし、明らかなことは、海面が上昇すると台風等による高潮から一部地域が冠水するというこです。農地にも被害が及び、食料の問題にもつながっていきます。
動画では持続可能なブルーエコノミーのための方法も紹介されています。島国である日本に住むものとして、ブルーエコノミーを意識していきましょう。
▶動画の中で、水資源を保全するために様々な取り組みが紹介されていました。他にどのようなことができるか考えてみましょう。
▶あなたが住む地域に水資源を守るための活動をしている人や団体はいますか。活動に参加してみましょう。
▶他に川や海で起こっている課題について調べてみましょう。
参照:
「ブルーエコノミー」の波が日本に押し寄せている(朝日新聞GLOBE+)
日本沿岸の海面水位の長期変化傾向(気象庁)
(大崎美佳)
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TARGET 6-3
TARGET 6-3IMPROVE WATER QUALITY, WASTEWATER TREATMENT AND SAFE REUSE
2030年までに、汚染を減らし、投棄をなくし、有害な化学物質や危険物の放出を最小化し、未処理の排水の割合を半減させ、再生利用と安全な再利用を世界中で大幅に増やすことによって、水質を改善する。
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TARGET 14-2
TARGET 14-2PROTECT AND RESTORE ECOSYSTEMS
2020年までに、重大な悪影響を回避するため、レジリエンスを高めることなどによって海洋・沿岸の生態系を持続的な形で管理・保護する。また、健全で豊かな海洋を実現するため、生態系の回復に向けた取り組みを行う。