梅システムが育む生物多様性

CONTENTS No : 15_004904

TIME : 02:16

AUTHOR : © TREE

QUEST

陸の豊かさも守ろう

Q. あなたの身近な森の生物多様性はどのように保全されていますか?

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テクノロジーを使った農業技術の進歩や人々の食に対する価値観の変化などにより、長い時間をかけた先人の知恵によって形作られてきた伝統的な農業の継承が困難となっています。

2002年、FAO(国際連合食料農業機関)は農林水産業を営む地域を対象に、世界農業遺産(Globally Important Agricultural Heritage Systems: 世界重要農業遺産システム, GIAHS)を創設しました。伝統的な農林水産業によって育まれた地域独自の景観や伝統行事、文化の形成、生物多様性を「農林水産業システム」として包括的に保全し持続的な活用を目指しています。

GIAHSに認定されるためには、①食料および整形の保証、②農業生物多様性、③地域の伝統的な知識システム、④文化、価値観および社会組織、⑤ランドスケープおよびシースケープの特徴、⑥システムの持続性のための保全計画の6つの基準を満たしていることが求められます。

2020年6月現在で、世界で22カ国62地域、日本では2011年の石川県能登地域と新潟県佐渡市を皮切りに、11地域が認定されています。和歌山県みなべ・田辺の梅システムは2015年に指定を受けました。

和歌山県みなべ・田辺地域では、斜面に備長炭として有名なウバメガシなどの薪炭林を残しつつ、梅林を開墾し、「南高梅」を中心とした品質の高い梅を生産しています。地域に住む人々の7割が梅の産業に関わっており、基幹産業として人々の暮らしを400年前から支えてきました。

みなべ・田辺地域の梅の栽培面積は約4100ha(国内シェアの約4分の1)、生産量は4万4000トン(国内シェアの半分以上)を占めています。

▶︎ユネスコの世界遺産との違いを調べてみましょう。
▶︎みなべ・田辺の梅システムで活用されている生物多様性について調べてみましょう。
▶︎伝統的な農業はなぜ守らなければいけないのでしょうか。

参照:
世界農業遺産とは(農林水産省)
GIAHSとは(FAO駐日連絡事務所)
みなべ・田辺の梅システム(みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会)

(瀬戸陽子)

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