食の環境負荷を減らそう
CONTENTS No : 02_000110
TIME : 06:48
AUTHOR : © UNEP / WWF
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今、地球規模で食料廃棄が問題になっています。世界での廃棄量は13億トンにのぼり、飢餓に苦しむ人に支援する食料の3倍もの量となっています。それを金額で表すとなんと75兆円で、これは開発援助額の6倍にのぼるそうです。
さらに分かりやすくイメージするために、生産までにかかった水を計算するバーチャルウォーターで考えると、リンゴ1個の廃棄は水洗トイレ7回分の水の無駄に、ハンバーガー1個の廃棄は浴槽10杯分の水を無駄にしています。これは、肉となる家畜の餌を育てるために大量の水が使われているからです。
なぜこんなに大量の食品が捨てられているのでしょうか?途上国での主な原因は保管、輸送技術の不備、先進国での主な原因は、生産しすぎ、買いすぎです。
廃棄は、食品が無駄になるだけでなく、食品の生産にかかった水、労働力、投資金、エネルギー等も無駄にしていることになります。単なる食糧問題(目標2)ではなく、気候変動(目標13)や水問題(目標6)、陸の生物多様性の保護(目標15)、生産と消費のバランス(目標12)も深くかかわる問題です。
ちなみにWWFによると、日本は、食料を捨てることで、世界トップクラスに輝いています。何とかしなければなりませんね…。
▶︎食品の廃棄を少なくするには、どうすればよいでしょうか? 先進国、途上国それぞれの現状に合わせて考えてみましょう。
▶︎日本では賞味期限・消費期限の迫った食品のセールやフードバンクなどの運動が最近盛んになっています。こうした、食品ロス対策の事例を挙げ、有効な対策を考えてみましょう。
▶︎皆さんの自宅で食品廃棄してしまう時はどんな時? 対策は?
参照:
もったいない!食べられるのに捨てられる「食品ロス」を減らそう(農水省)
(曽我美穂)