地球と私たちの10年後を想像したSDGs授業 “新しい目線をもってみよう!10年後の未来に向けて四年生が伝えたいこと” –学校法人鎮西敬愛学園 敬愛小学校(福岡県)

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TIME : 05:00

AUTHOR : © TREE

質の高い教育をみんなに

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この学習プロジェクトは三井住友信託銀行とSDGs.TVが全国各地の学校と協働して進めるESD学習プログラムの一環として2021年9月に企画されました。この授業を開催した福岡県北九州市にある敬愛小学校では、2014年より1人1台のiPadを導入し、積極的にICT教育を進めている私立の小学校です。

このSDGs学習の目標として、知識ベースではなくオリジナル映像教材を通じて、道徳心を育み、SDGsの本質的な課題を主体的に考える機会を組み込みました。今世界中で問題となっている食品廃棄問題や海のプラスチックゴミ問題を生き物(カニやコアジ)の擬人化した声として届け、児童がその問題をiPadで調べながら、チームごとに、関心の高いSDGsのゴールを選び、児童自身が動画作品を制作して発表する素晴らしい授業となりました。

今回は、コロナ禍のため自宅から参加するオンライン授業となりましたが、視聴した児童からの質問や感想、またオンライン講師への質問は多岐に渡り、10年後の未来を真剣に思考するきっかけとなりました。

参加児童の授業アンケートから下記のような結果をいただきました。

・9割以上の児童が「授業は大変満足」、「小さな生き物の目線になって考えることができた」
・印象に残ったことは、「カニやコアジたちがきびしいかんきょうの中で生きているのが黙読よりも伝わってきたのが印象的でした。」等
・授業の感想は、「今日は本当にこの特別授業を受けられることができてよかったです。海にゴミを捨てると生き物だけが困るんじゃなくて人間も困るんだなって思いました。生き物達から見た目線がよく分かりました。」等
・その他、「映像を自分で作ってみたい」作るとしたら「見ている人の気持ちを大事にしたい」等の映像制作への興味関心の高さが伺えたと共に、「カニやコアジの目線で海をみることができた」等の人間と海のつながりを授業を通じて気づきを得られた児童も多数いました。

この映像教材を制作した監督から映像シナリオ作成の視点や撮影の仕方などのレクチャーを受けた児童の作品は、考えることだけでなく、SDGsを主体的に考えて人に伝えることを学び、大きな気づきと行動のきっかけに繋がったことでしょう。

GIGAスクールが本格的に始まった教育環境の中で、こうした幼い頃から主体的に社会課題を探究し、自らが未来へのストーリーを描いて映像で発表する学習プログラムはとても大きな可能性を示した成果となりました。

参照:学校法人鎮西敬愛学園 敬愛小学校

  • 本事業は、三井住友信託銀行のCSR事業として実施されました。
三井住友信託銀行 ESD

(大崎美佳)

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  • GOAL_4_TARGET_4.7

    TARGET 4-7

  • GOAL_12_TARGET_12.3

    TARGET 12-3

  • GOAL_14_TARGET_14.1

    TARGET 14-1

  • GOAL_15_TARGET_15.5

    TARGET 15-5

  • GOAL_12_TARGET_12.5

    TARGET 12-5