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2011年台風12号による甚大な被害を受けた熊野市。それをきっかけに、森と水と人との関わりを子どもたちに学んでもらうために授業にICTを使用したESD(持続可能な開発のための教育)を取り入れる試みを開始しました。
舞台は熊野市にある五郷中学校(2020年休校)。動画ではいのちのつながりをテーマにするサラヤ株式会社の社員が出前講師として学校を訪問し授業を展開しています。同社の創業者の生まれ故郷が熊野市というつながりから協働した教材づくりも行っています。授業の中では、地元の林業家等からのメッセージを動画教材として使用しています。それを視聴した生徒は自分の地域を見直すきっかけになったという感想が聞かれました。
動画の中でESDユネスコ世界大会(名古屋市)の記述がありますが、その流れは続いています。2019年第40回ユネスコ総会で「持続可能な開発のための教育:SDGs 実現に向けて(ESD for 2030)」が採択されました。持続可能な社会づくりに教育は欠かせないということは世界の共通認識です。また、学習指導要領には「持続可能な社会の創り手」を育むという言葉が掲載され、日本の教育においてもESDの重要性が明記されました。
ESDは大きな概念であることから、しばしば分かりにくいという声が聞こえますが、持続可能な社会づくりやSDGs の達成に向けてESDの重要性は高まっています。そのようなESDの授業づくりに本動画が参考になれば幸いです。
(大崎美佳)