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データから考える「 驚くべき世界の水」

 

世界ではおよそ9億人が水不足に苦しみ、衛生的な水が得られないことが原因で、毎日4000人の子どもたちが命を落としていく――。世界を取り巻く水の現状は、知れば知るほど過酷で、目を覆いたくなります。

 

しかし、現状を知ることを止めてはなりません。問題があまりにも大きすぎて途方にくれてしまうとしたら、ある一つの水問題にしぼって考えて見るのも良いかもしれません。

 

例えば、トイレの問題。いまだ世界では24億人もの人たちが、トイレのない生活を強いられています。不衛生な生活環境から下痢をわずらい、脱水症状などで命を落とす子どもたちがたくさんいます。下痢は子どもたちの栄養摂取をさらに妨げ、マラリアや肺炎などの病気に対する抵抗力を奪ってしまう危険性もあります。

 

これを改善するためには、各国の政府がより強力なリーダーシップを発揮する必要があるのではないでしょうか。現在、水と衛生分野に充てられている予算は、GDPの0.5%以下です。

 

国際機関などでは、途上国にトイレを設置するプロジェクトを行ない、すべての人たちが衛生的なトイレを利用できるよう活動しています。

 

参考サイト:

ユニセフ 水と衛生

http://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_act01_03.html

 

水は、命の源。厳しい環境下に生きる開発途上国の子どもと家族の命と健康を最重要課題に据えるとすれば、トイレをふくめた水の衛生的な普及は、真っ先に取り組まなければなりません。水やトイレの問題は、貧困(目標1)、健康と福祉(目標3)、教育(目標6)など、ほかの開発目標とも密接に関わっています。一つの切り札があるわけではないからこそ、一人でも多くの人たちが関心を持ち続け、できることを各方面から続けていく必要があるのです。

(丹羽順子)

 

【注釈】

映像中の数字は2012年時点のもので、2017年には以下のようになっています。

 

  • 今日、世界では8億8400万人もの人々がきれいな水を得られていません。

*2017年時点では8億4400万人

 

・26億人もの人々がきちんとしたトイレに行けません。

*2017年時点では23億人

 

  • 世界では、毎日4000人の子どもたちが下痢で死んでいます。

*2017年時点では1日800人

 

  • これは、エイズとマラリアとはしかによる子どもの死者の合計をも上回る数字です。

*2012年以降、エイズ、マライア、はしかによって亡くなる子どもの合計のほうが下痢のよって亡くなる子供より多いため、この数字は使われていない。

 

  • 1990年には国際援助の8%は水と衛生分野に投じられていましたが、2009年までには5%にまで縮小してしまいました。

*2012時点では4%

(データ提供協力:NPO法人ウォーターエイドジャパン)