地域のエネルギーが地域のつながりを創る 〜南紀自然エネルギー
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AUTHOR : © TREE / 南紀自然エネルギー
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再生可能エネルギー(再エネ)は、水や風、太陽光など自然界に存在するエネルギーを使って発電を行います。このうち、風力・太陽光・バイオマス発電は年々増加しています。資源エネルギー庁の「総合エネルギー統計」のデータによれば、この3つの再エネ発電は、2018年度の総発電量の8.9%を占めています。
国内の太陽光発電は、2012年7月、国による「固定価格買取制度(FIT)」の創設を機会に大きく拡大しました。FITでは、太陽光発電のような再生可能エネルギーで発電した電気を、国が決めた価格で買い取るよう、電力会社に義務づけています。それまでは、再エネは火力など他の発電と比べて発電コストが高く、それが原因で導入が進んでいませんでした。FIT制度のもとで、再エネ発電を行う事業者を増やし、再エネの導入を広めることが求められました。
一般社団法人「南紀自然エネルギー」は再エネの利用を進める活動を行う市民団体として2013年からスタートし、現在は、和歌山県の南部(紀南)地方において、太陽光、木質バイオマス、小水力発電などの再エネ発電事業の立ち上げを行なっています。事業に係る費用の一部を市民から小口の出資を募ることでまかない、売電による利益の一部は地域を元気にする活動を行うパートナー団体に寄付され、その活動を通じて、豊かな地域づくりに貢献することを目的としています。2019年度は8団体へ寄付活動を行なっています。
▶︎国が発表している統計データを使い、国内発電量の2010年度以降の推移を調べてみましょう。
▶︎現在再生可能エネルギーの抱えている課題は何か、新聞報道などで調べてみましょう。
▶︎「地域の課題を地域で解決する」ビジネスモデルを他の事業で考えてみましょう。
参照:
総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)
FIT法改正で私たちの生活はどうなる?(資源エネルギー庁)
一般社団法人南紀自然エネルギー
(瀬戸陽子)
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TARGET 7-2
TARGET 7-2INCREASE GLOBAL PERCENTAGE OF RENEWABLE ENERGY
2030年までに、世界のエネルギーミックス(※9)における再生可能エネルギーの割合を大幅に増やす。
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TARGET 7-a
TARGET 7-aPROMOTE ACCESS TO RESEARCH, TECHNOLOGY AND INVESTMENTS IN CLEAN ENERGY
2030年までに、再生可能エネルギー、エネルギー効率、先進的でより環境負荷の低い化石燃料技術など、クリーンなエネルギーの研究や技術の利用を進めるための国際協力を強化し、エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する。
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TARGET 9-1
TARGET 9-1DEVELOP SUSTAINABLE, RESILIENT AND INCLUSIVE INFRASTRUCTURES
経済発展と人間の幸福をサポートするため、すべての人々が容易かつ公平に利用できることに重点を置きながら、地域内および国境を越えたインフラを含む、質が高く信頼性があり持続可能でレジリエントなインフラを開発する。
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TARGET 13-3
TARGET 13-3BUILD KNOWLEDGE AND CAPACITY TO MEET CLIMATE CHANGE
気候変動の緩和策と適応策、影響の軽減、早期警戒に関する教育、啓発、人的能力、組織の対応能力を改善する。