Contents navigation
2015年9月、SDGsの前身であるMDGs(ミレニアム開発目標)を継承し、国連で採択されました。貧困問題をはじめ、気候変動や生物多様性、エネルギーなど、持続可能な社会をつくるために世界が一致して取り組むべきビジョンや課題が網羅されています。
根本 かおる 氏
(国連広報センター 所長)
東京大学法学部卒。テレビ朝日を経て、米国コロンビア大学大学院より国際関係論修士号を取得。1996年から2011年末までUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)にて、アジア、アフリカなどで難民支援活動に従事。ジュネーブ本部では政策立案、民間部門からの活動資金調達のコーディネートを担当。WFP(国連世界食糧計画)広報官、国連UNHCR協会事務局長も歴任。フリー・ジャーナリストを経て2013年8月より現職。著書に『日本と出会った難民たち-生き抜くチカラ、支えるチカラ』(英治出版)他。
<SDGsのポイント>
- 先進国も、途上国も。すべての国や地域の人たちが取り組むための目標です。
先進国の人たちの暮らしが、世界の貧困や環境の問題にも大きな影響を与えています。すべての国の政府に、SDGs達成に向けた政策をつくり、それを国家計画に反映していくことが求められています。 - 「誰も置き去りにしない(Leave no one left behind)」
マイノリティや社会的弱者、子どもからお年寄りまで、すべての人たちが大切にされる、包摂的(インクルーシブ)な社会をめざします。 - それぞれの問題は、相互に関連しています。
異常気象が一次産業に大きな影響を与え、食料不足を引き起こす。貧しさのために十分な教育を受けることができず、貧困の輪から抜け出せない…。SDGsに掲げられたそれぞれの問題は、互いに深く関連しています。 - つながりあって、アクションを
問題の解決のためには、政府ばかりではなく、企業や NGO・NPO、農業者や女性など、いろいろな背景を持った人たちがつながりあって、それぞれの良さをいかしながら、クリエイティブに取り組むことが大切です。
2030年、世界はどのようになっているでしょう。SDGsが掲げたビジョンが実現するか否かは、私たち一人ひとりの思いとアクションにかかっているのです。