手の衛生”でアフリカの感染症を防ぐ(サラヤ株式会社)
CONTENTS No : 03_008498
TIME : 06:13
AUTHOR : © Edu Town SDGs
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日本の企業によるSDGs達成のためのビジネスを紹介する動画シリーズ。今回は、SDGs目標3に焦点をあてたアフリカの衛生向上を目的とするサラヤ株式会社のSDGsアクションです。コロナ禍により感染症予防に対する関心が高まった一方で、それまで改善されてきた健康関連の課題が停滞したり、逆戻りする可能性がでてきました(持続可能な開発目標(SDGs)報告2021より)。
世界の衛生環境向上に取り組むサラヤ株式会社は、感染症予防が十分ではないアフリカ大陸にあるウガンダ共和国で2010年から始めた取り組みを紹介しています。ウガンダでは、乳幼児やお母さんの死亡率が高いことが課題になっています。手洗いは感染症予防の基本です。なぜなら不衛生な手で目や鼻、口をさわると体内に菌が入ってしまうからです。
また、サラヤは現地に工場を開設し、そこで消毒剤を製造しています。病院だけではなく公共施設におけるアルコール消毒が必要なため、提供場所を広げています。これまでウガンダは、消毒剤をヨーロッパやアメリカから輸入していたため、輸送費が高くついてしまいました。しかし、国内に製造工場があることで費用が抑えられ、多くの方の手に届くようになったという効果が生まれました。現地の方の雇用確保にもつながっています。感染症予防、雇用の促進、地域の経済循環を生み出す等と衛生向上のビジネスにより他の分野にも波及効果が生まれています。
さらに、寄付事業ではなく「ビジネス」として取り組むことで資金の循環を生み出すことが可能となり継続性が担保されました。社会課題にビジネスから取り組む視点を持ち、自らの事業等に活かしてみましょう。
︎▶感染症を防ぐために、他にどのような手段があると思いますか?
︎▶世界や日本には過去にどのような感染症があったのか調べてみましょう。
︎▶消毒剤を製造する工場がウガンダにあることで、コストを下げることに成功したというお話がありました。他にどのような効果があると思いますか?
参照:
EduTown SDGs
SARAYA
持続可能な開発目標(SDGs)報告2022(国連広報センター)
(大崎美佳)
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TARGET 3-3
TARGET 3-3FIGHT COMMUNICABLE DISEASES
2030年までに、エイズ、結核、マラリア、顧みられない熱帯病(※6)といった感染症を根絶し、肝炎、水系感染症、その他の感染症に立ち向かう。
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TARGET 3-8
TARGET 3-8ACHIEVE UNIVERSAL HEALTH COVERAGE
すべての人々が、経済的リスクに対する保護、質が高く不可欠な保健サービスや、安全・効果的で質が高く安価な必須医薬品やワクチンを利用できるようになることを含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)(※7)を達成する。
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TARGET 8-8
TARGET 8-8PROTECT LABOUR RIGHTS AND PROMOTE SAFE WORKING ENVIRONMENTS
移住労働者、特に女性の移住労働者や不安定な雇用状態にある人々を含め、すべての労働者を対象に、労働基本権を保護し安全・安心な労働環境を促進する。
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TARGET 9-1
TARGET 9-1DEVELOP SUSTAINABLE, RESILIENT AND INCLUSIVE INFRASTRUCTURES
経済発展と人間の幸福をサポートするため、すべての人々が容易かつ公平に利用できることに重点を置きながら、地域内および国境を越えたインフラを含む、質が高く信頼性があり持続可能でレジリエントなインフラを開発する。