健康と福祉

すべての人に健康と福祉を

あらゆる年齢の、すべての人たちが、健康で安心して暮らすことができるように、福祉を推進します。

■ 解説映像

 

セーブ・ザ・チルドレンは、約100年の歴史を持つ子ども支援を専門にする英国発祥のNGOです。SDGs目標3(すべての人々が健康で暮らせるための福祉を推進する)達成のカギとなる「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」(すべての人が適切な保健・医療サービスを支払い可能な費用で受けられること)の浸透に貢献する活動をはじめ、子どもの権利を実現する活動を国内外で展開しています。

 

世界のどこで生まれても皆、平等であるはずの子どもたち。しかし、現実には生まれ落ちた国や環境によって、健康で天寿をまっとうできるかどうかをめぐる「健康格差」が厳然と存在するのが世界の現状です。

 

なぜ、UHCを実現させることがSDGs目標3、さらにはSDGs全体の達成を左右するのか――。この映像が、その答えです。

 

 

大野 容子 氏

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

アドボカシー・スぺシャリスト

開発学修士。外資系石油会社勤務を経て、特定非営利活動法人PARC正職員として勤務。英国留学後、PARC事務局長を経て代表理事。2009年より民間シンクタンクにて研究員として環境に関する調査業務に従事、並行してPARCIC監事。2014年より現職。

 

 

 

誰もが健康に人生を送ることを望んでいます。しかし、同じ人間でありながら、置かれた環境によって、健康リスクに大きな差が生じています。

 

その要因の一つが、貧困です。

 

医療施設の整備が不十分な開発途上地域では、女性が妊娠・出産で命を失うリスクが非常に高く、たとえ無事に生まれたとしても、予防接種やワクチンを受けられないために、毎年600万人もの子どもが5歳の誕生日を迎える前に命を奪われています。

 

病気になったり怪我をしたりしても十分な医療サービスが受けられないと、働き続けることができなくなり、貧困に陥ることになります。それは、ともに暮らす家族にも大きな影響を及ぼします。

 

たとえ貧しくても、高齢であり、障害を持っていたとしても、誰もが心身ともに健やかに暮らしていく権利があります。そして、それを保障するための社会制度が必要です。

 

近年、健康を脅かす要因は、さらに多様化しています。

 

気候変動の影響による、マラリア蚊の生息地域の拡大。東南アジア諸国の急速な工業化に伴う大気汚染の発生。薬物乱用やストレスによる自殺。都市化や核家族化に伴う人間関係の希薄さが生んだ、高齢者の孤独死。日本でも、このような新たな問題が顕在化しています。

 

こうした問題を解決するための、社会的なアクションも生まれています。難病治療薬の開発のための支援を呼び込むファンドレイジングキャンペーン。市民のボランティアベースで運営されている「いのちの電話」では、心身の健康に関わる悩みの相談を受けています。日本政府が推奨する「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」は、「すべての人たちが、質の高い基礎的な保健サービスを受けられることを目指す」政策として、世界からも注目されています。

 

誰もが日々安心して暮らしながら、活力に満ちた人生を生きる――。人間の根幹とも言える心身の健康が満たされてこそ、世界の課題解決に向けた行動も生まれるのです。

 

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