新着動画「熱帯雨林の破壊から守るパーム油の国際認証ラベルとは?」のご紹介

WWF International に掲載の許可をいただき、新たに映像を公開することができました。

あらゆる日用品に使われているパーム油。
パーム油に関する問題を解決するために、消費者、事業者としてどのようなことができるか考えてみましょう。


●熱帯雨林の破壊から守るパーム油の国際認証ラベルとは?/ © WWF International

https://sdgs.tv/goal12/10366.html

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安価で便利な生活を支える「パーム油」の持続可能な生産について考えよう
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私たちが日々触れる食品や洗剤、シャンプー、コスメ…あらゆる日用品に使われているパーム油。
商品の原材料名に記されている植物油、植物油脂、ショートニング、マーガリン、グリセリン、界面活性剤などは、ほとんどがパーム油に由来するものです。

その生産のために、ここ数十年でインドネシアのスマトラ島やボルネオ島では急速に熱帯雨林が破壊され(CO2吸収量が大幅に減少)、泥炭地が開拓(土壌に固定されていたCO2が大量排出)されてアブラヤシ農園となり、オランウータンやゾウなど多くの希少動物が棲家を奪われているだけでなく、農園での劣悪な労働問題などさまざまな悪影響を及ぼしています。

パーム油は、大豆や菜種油などの他の植物油に比べ、油の生産効率が良く、安価で、多様な用途に使いやすいため世界中で需要が高まっています。今後、地球の人口増加に比例して発展途上の国々がより便利で清潔な生活を求めるようになると、その生産量はさらに増えていくと予想されています。

ここまで私たちの生活に密接に用いられているパーム油の生産を、地球環境や生物多様性の回復と両立させることはできるのでしょうか?

持続可能なパーム由来原料を使用した、あるいはその生産に貢献した製品であることを示す国際認証ラベルが「RSPO」です。RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)は、WWF(世界自然保護基金)やパーム油生産者および小売業者などを含むパーム油産業に関係する団体が中心となり設立されました。

こうした認識ラベルを手掛かりに、今後は消費者も生産者も目標12の「つくる責任、つかう責任」の視点に立って、調達する原料や購入する製品をよりいっそう吟味していく必要があります。

RSPOの他にも、フェアトレードやFSC、MSCなど、エシカルなものづくりや購買の指針となるさまざまな認証ラベルがあります。下記のリンクなどを参考に、ご自身でも調べてみましょう。

▼一般社団法人 日本サステナプルラベル協会
*SDGs.TVの運営元TREE代表の水野雅弘も理事を務めています。
https://jsl.life

【関連動画】
●生態系の回復とは/© UN Environment Programme

https://sdgs.tv/goal12/9517.html

●命輝くボルネオの森を守るために~私たちの生活とのつながりを考える/© TREE
https://sdgs.tv/goal15/9482.html 

  • date : 2023.03.30

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