「1.5℃の約束」のために探究学習を通じて気候行動を始める若者への副読本をリリース。海外Z世代からのコメントや、第一人者らによるオリジナル動画も紹介
SDGs.TVを運営する株式会社TREE(本社:鎌倉市、代表取締役:水野雅弘)は、日本の高校生に向けて、気候変動への理解を深め行動に移すための副読本『気候行動探究ブック』を2023年10月に発行しました。この本はサントリーホールディングス株式会社の協賛により、全国約4300校の高校へ配布しています。
『気候行動探究ブック』の概要|大切なのは「行動」。気候変動を自分ゴトに。
本書は、高校生が気候危機により未来に与える影響と個人やコミュニティでできる具体的な行動について学び、気候変動を「自分ゴト」として捉え実践する手助けとなる副読本です。気候変動教育の普及と、次世代のサステナブルリーダーシップの育成を目指して制作しています。
【主な内容と特徴】
- 気候変動の基礎:温暖化の状況、気候変動の要因と求められる対策などについて、専門家からのテキストや動画も交えて分かりやすく解説しています。
- 生活への影響:世界各地で起きている災害や生態系の損失、食糧や健康などへも及ぶ気候変動の影響と、国内外の具体的な取り組み事例を紹介し、自分に引きつけて考えるための問いを設置。
- 暮らしから探る:気候変動の要因を私たちのライフスタイル(衣食住や移動)の観点からデータで示し、個人・地域・政策的レベルでの選択や行動が気候変動にどのように関与するかを探究するための問いを設置。
- 高校生のアクション事例:高校生たちのSDGsアクションアイデアコンテスト「SDGs QUEST みらい甲子園 https://sdgs.ac/ (株式会社TREE総合プロデュース)」にて発表された、気候変動対策につながるアイデア・行動を紹介。海外ユースからの意見も掲載し、視野や思考を広げます。
- 企業・コミュニティの変革事例:企業や自治体など地域社会での気候変動対策プロジェクトを紹介。
- 第一人者からのメッセージ:国連広報センターや科学者(東京大学未来ビジョン研究所教授、ストックホルム・レジリエンス・センター教授)、環境活動家からのメッセージを、テキストやインタビュー動画で紹介。
- 未来へのアクションを考える:高校生が個人で、あるいは仲間と一緒に気候変動を探究し行動を起こすための道筋を示したワークシートを提供。
アウトプットの機会|高校生のアクションアイデア発表の場「みらい甲子園」も開催
本書を使用して学んだ高校生が、自分たちの地域や学校で実行可能な気候行動アイデアを発表する機会として、「SDGs QUESTみらい甲子園 https://sdgs.ac/ 」を全国各地で開催します。2023年度は19エリア(32都道府県含む)で開催予定。エントリー締切はエントリー締切は12月。(各エリアによって締切が異なる為HPでご確認ください)
※「SDGs QUESTみらい甲子園」は株式会社TREE総合プロデュースの下、開催地の実行委員会および地域メディアや企業、自治体と協働して2019年度より開始。
気候変動教育の積極的な推進のために
『気候行動探究ブック』を起点に、株式会社TREEでは、高校生が積極的に行動を起こしていく社会を目指し、以下のような活動で気候変動教育を推進していきます。
- 『気候行動探究ブック』を「SDGs QUEST みらい甲子園」対象高校約4800校へ無料配布。教員の方々に向けては、授業に組み込んでいただくための授業モデル案も提供しています。
- より多くの生徒が学習できるよう、本書の電子書籍版も発行。電子書籍内のリンクから「SDGs.TV 」内の関連映像を視聴することで、探究テーマをより深く掘り下げることができます。
- 気候変動教育に積極的に取り組む学校同士のネットワーク「Climate Action School」を創設し、生徒同士の交流、情報交換、ワークショップ等の実施や、探究学習担当教員向けのフォーラム等を企画します。(2024年稼働予定)
- date : 2023.10.26