海の生物多様性

海の豊かさを守ろう

持続可能な開発のために、海洋・海洋資源を保全します。それらを利用する際には、持続可能な方法を選択します。

 

地球の表面積の70%以上を覆う海。そこには、確認できているだけで約20万の生物種が生息しています。そして、未確認のものも含めると、その数は数百万を上回るとも言われています。

 

しかし、海の生物多様性を保全・回復させ、持続可能な形で利用することをめぐっては、海洋汚染や資源の乱獲といった問題が長年にわたって指摘されながら、対策が遅れているのが現状です。

 

理由の一つには、海の管理の難しさがあります。人間の活動によって大きな影響を受ける海洋面積は、全体の約40%にも及ぶと言われています。その中には、各国が管理する「領海」や200カイリ経済水域を除いた「公海」も含まれているため、保全に関する政策合意をつくることが非常に難しいのです。

 

しかし、このままでは汚染も乱獲による資源の減少も進むばかりです。目標14は、海の生物多様性を守るための緊急アクションが記されています(その多くが、2020年をターゲット年に定めています)。

 

具体的な対策の一つが、乱獲を食い止めることです。世界の漁業地の9割近くで、漁獲量が適正な水準を超えています。これを補うために養殖業が拡大し、その量は世界の魚介類生産量の約4割にも及んでいますが、養殖は海洋汚染の大きな原因にもなっています。

 

こうした事態を防ぐためには、あらかじめ適正な漁獲量の取り決めを行っておくことや、消費者も「持続可能な漁業」を証明するエコラベルのついた商品を選ぶことで、海洋資源の保全に貢献することができます。

 

海の汚染も深刻な問題です。汚染物質の海洋投棄に加え、プラスチックゴミの投棄も各地で問題となっています。対策を取らない場合、2050年には海の魚の量とプラスチックゴミの量が同じになるとも言われています。さらに、洗剤などに含まれる微小なプラスチック粒子(マイクロプラスチック)は、食物連鎖を通じて人間の健康にも影響を与える恐れがあります。

 

世界は、海でひとつにつながっています。だからこそ、一国にとどまらず、国際的に一致した取り組みが必要なのです。

 

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